オーストリアと言ったらウィンナー・シュニッツェル。
本場のウィンナー・シュニッツェルを求めてレストランへ行ってきました。
ウィンナー・シュニッツェルとは
ウィンナー・シュニッツェルは『子牛のカツレツ』です。
薄切り肉を肉たたき棒(ミートハンマー)で叩いてうす~くして、小麦粉をつけ、溶き卵にくぐらせ、きめの細かいパン粉をつけ、フライパンに多めの油を敷いてカラッと焼きます。とんかつのようにたっぷりの油で揚げるのとは違ってフライパンでの揚げ焼きです。
このウィンナー・シュニッツェル、ラデツキー行進曲で有名なラデツキー伯爵によってイタリアからウィーンへ伝えられたそうです。イタリアには「ミラノ風カツレツ」ってありますね。そちらがオリジナルのようです。
ウィンナー・シュニッツェルは牛肉ですが、豚肉や鶏肉など他のお肉でもシュニッツェルは作られています。
大きさにびっくり 直径30センチのシュニッツェル 『Figlmüller フィグルミュラー』
Singerstraße 6, 1010 Wien
営業時間 毎日 11:30~23:30
シュテファン大聖堂のすぐ近くにワイン居酒屋をオープンしたのが1905年。フィグルミュラーは100年以上の歴史のあるお店です。
お店は2店舗あるようです。私達が行ったレストランは新しい方のお店でした。
人気のお店です。17時頃にお店に到着しましたが、お店は満席。既に5~6組の方が待たれていました。
メニュー
英語のメニューです。
ビールと葡萄ジュースで乾杯
こちらの葡萄ジュースは、フィグルミュラーの農園(ブドウ畑)でできたジュースです。
スープ・シュニッツェル・ポテトサラダをシェアしていただきました。
スープ viennese potato soup with potcini mushrooms
ポルチーニ茸の入ったウィーン風ポテトスープ
ポルチーニの香りがとてもよかったです。
フィグルミュラー・シュニッツェル Figlmüller-Schnitzel
この店オリジナルの「フィグルミュラー・シュニッツェル」。豚肉のシュニッツェルです。
笑ってしまうほど大きいです。お皿からはみだしていますね~。隣にiPhone7を置いて大きさを比べてみました。スマホの縦の長さはおよそ14㎝です。
いただいてみると、衣がサクサクでお肉が柔らかく肉の味がしっかり。油は軽い感じでした。(使用している油はこまめに交換しているそうです。)
子牛肉のシュニッツェル、ウィンナー・シュニッツェルもメニューにありましたが、こちらのお店の一押しはフィグルミュラー・シュニッツェルですので、そちらを選びました。
ポテトサラダ Potato Salad
オーストリアのポテトサラダは、日本で食べるポテトサラダとは別物でした。
ジャガイモを茹でた後、スライスしてコンソメスープやビネガー、砂糖等で味付けされたものだそうです。ジャガイモの他にはベーコンやあさつきが入っていました。このポテトサラダは、お店によって味が多少違っているので、色々食べてみるのも楽しいです。
食事を終えて店を出ると行列がすごいことになっていました。
フィグルミュラーは予約もできますので、決まった時間に行くことができる場合は予約されるとよいと思います。
お店のwebサイト
アットホームな雰囲気 『Bar Restaurant Hinterholz バー レストラン ヒンターホルツ』
Rotenturmstraße 12, 1010 Wien
営業時間 毎日 11:00~24:00
シュテファン大聖堂からローテントゥルム通りを北東に200m程進んでいくとお店があります。
お店に入るとバーカウンター
ヨーロッパの家のテラスで食事をしているような雰囲気です。
外にはオープンテラス席もあります。
お店に入ったのは16時位。夕食にはまだ早い時間ですので空いていました。ビールとコーラで乾杯。
お料理が運ばれてきました。ビールが空いたので次はワインです。
ウィンナー・シュニッツェル
ウィンナー・シュニッツェル、子牛のカツレツです。付け合わせはポテトフライ。こちらのシュニッツェル、ボリュームたっぷり。
ミュンヘンに引き続き、旬のアスパラガスをいただきました。この日はアスパラガスのフライ。揚げることで余分な水分が飛びますので味が濃厚になります。タルタルソースがついていましたが、このままでも充分おいしくいただくことができました。
エリザベートもアスパラガスがお気に入りだったとか。こんなにおいしいのなら好きになるのは当然かな、と。
笑顔の素敵なフレンドリーな店員さんの対応に、食事を一層楽しむことができました。
「豚肉のシュニッツェル(ポテトサラダ付)は11時~17時の時間限定で€8.90」
豚肉のシュニッツェルも食べてみたいですね。
修道院のワインセラー『Augustinerkeller アウグスティナーケラー』
アウグスティナーケラーはオペラ座の裏手にあります。お店の入口が面白い場所にありました。この上は階段です。階段下の壁の部分に入口があります。一瞬どこかの通用口かと思ってしまいました。階段の下に入口があることを知らないと通り過ぎてしまいそうです。
Augustinerstraße 1, 1010 Wien
営業時間 毎日 11:30~24:00
店舗入口
このお店はかつて修道院のワインセラーだったそうです。アーチ型のレンガ造りの店内がワインセラーを思い出させてくれます。とってもよい雰囲気。
このアーチ型の造りによってテーブルがひとつひとつ区切られたような感じになり、半個室状態でゆっくりと食事をいただくことができます。
ワイングラスやコップは、このお店を経営している「Bitzinger(ビッツィンガー家)」のロゴ入り
フリッターテンズッペ Frittatensuppe
「suppe(ズッペ)」はスープです。
フリッターテンズッペは、コンソメスープに香ばしく焼いたクレープを細切りにして入れたものです。オーストリアの家庭料理だそうです。
おいしいコンソメスープの味を想像した時の、その間違いない味を味わうことができます。
スプーンを2つ付けて持ってきて下さいました。
ウィンナー シュニッツェル ポテトサラダ
ウィンナーシュニッツェルとポテトサラダのセットです。
フィグルミュラーに比べたら大きさにパンチはありませんが、それでもそれなりに大きいです。どのお店で食べてもおいしいシュニッツェル。それぞれのお店の特色を楽しみながらこの旅では3回もシュニッツェルをいただいてしまいました。
ポテトサラダもお店によって味に違いがあります。こちらのお店は、酸味がマイルドであさつきの香りがとてもよいポテトサラダでした。
ターフェルシュピッツ Tafelspitz
ターフェルシュピッツは、牛肉をタマネギ、人参、セロリなどの野菜と一緒に長時間煮込んだ料理です。リンゴと西洋わさびでいただくオーストリアの伝統料理です。
味はシンプル。それぞれの素材を生かした味となっています。そのままいただいたり、ソースをつけて違った味わいを試してみたり。
付け合わせのポテトはジャガイモを細切りにしてホクホクこんがりと焼いたものをディッシャー(アイスクリームを形作る時のもの)でパカッと形にしたもの。香ばしくておいしかったです。
まとめ
どのお店か迷ったら
フィグルミュラー
どこか1店舗だけ、そんな時は迷わずこのお店でしょう。大きさにびっくりのフィグルミュラー・シュニッツェルは是非一度試してみたいものです。
ヒンターホルツ
肩肘張らずに食事を楽しみたい、という場合はヒンターホルツ。ボリュームのあるウィンナーシュニッツェルが堪能できます。
グループでおしゃべりを楽しむのもよし、おひとりさまでのんびりと食事をするのもよし、そんなお店です。
アウグスティナーケラー
お洒落なインテリアの雰囲気を楽しみながらワインをじっくり楽しむならこちらのお店。
楽友協会やオペラ座も近いのでコンサート帰りに寄るのもいいかもしれませんね。
食物アレルギー表示について
レストランのメニューで気になったこと。メニューの脇にアルファベットの記号が。
なんだろう?と思ったらアレルギー食品の表示でした。
玉子「C」 大豆「F」 牛乳「G」 その他、様々なアレルギー食品の表示がありました。
自宅用お土産
ウィンナーシュニッツェル、フライパンで作れるのなら家庭でもできますね。油をたくさん使わずに調理ができるのは、あとかたづけが楽でありがたいです。
「日本に帰ってから作ってみようかなぁ…」と思い、スーパーで買ってきてしまいました。
パン粉です。
せっかく作るのなら本場のパン粉で。
ミートハンマーでお肉を叩くことでストレス解消もできて、一石二鳥かもしれませんね~笑
シュニッツェルはストレスが溜まった時の料理? いつになるかしら。