念願の楽友協会で音楽鑑賞
音楽については素人ですが、聴くことはふたりとも好きです。
毎年新年はウィーンフィルのニューイヤーコンサートの中継を楽しみに過ごしています。
テレビから流れてくる音楽を聴きながら「いつかこの会場でコンサートを聴いてみたいね」と以前から幾度となく話をしていました。
そして、今回その長年の夢が実現することとなりました。
チケットを購入
チケットは楽友協会のサイトから購入しました。日本語表記もありますので、それほど抵抗なく手続きをすることができます。
発売開始は約2ヶ月前。5月1日のコンサートのチケットを3月10日に購入しました。
今回は、スマホからの購入です。
ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団のコンサート
ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団は、ウィーンを拠点としたシュトラウス・ファミリーの音楽をプログラムの中心とするオーケストラだそうです。
好きな席を指定して購入することができます。
発売してまもなくでしたので、座席は自由に選べる状態でした。
斜めからコンサートを見る機会はなかなかないので、1階のボックス席にしてみました。
左側のピンクの丸印が座席の位置です。
お値段は€49。日中11:00~のコンサートです。
ヨハン・シュトラウス2世の像を見学
当日は、少し早めにホテルを出発し、ヨハン・シュトラウス2世の像があるシュタットパークへ
こちらの公園も楽友協会も宿泊先のホテルからは徒歩圏内です。
ヨハン・シュトラウスは、ヴァイオリンを弾きながら指揮をするスタイルで有名だったそうです。その姿が像になっているようです。
楽友協会 黄金のホールへ
ウィーン楽友協会
ヨハン・シュトラウス像のあるシュタット・パークからは500~600mくらいでしょうか。公園を出てぶらぶら歩いていると間もなく楽友協会に到着しました。
ついに来たのだなぁ、と(しみじみ)
ウィーンヨハンシュトラウス管弦楽団 指揮はアルフレッド・エシュヴェ
では、いよいよ中へ入ります。
ロビーの天井です。
美術館に来たような感じです。
チケットはエントランスで提示するのではなく、自分の座席の近くの入場口(ホール入口や階段の上り口等)でスタッフに提示して中に入ります。私達は階段を上る時にスタッフに提示して入場しました。
インターネットでチケットを購入した際のチケットの証明書『バウチャー(voucher)』を印刷して持参し、入場時に提示しました。
ホールに入りました。毎年テレビで見ていた光景が目の前に。
私たちが着席するボックス席のエリアです。
座席は固定されていません。自分で好きな向きに変えることができます。このままでは首が痛くなりそうでしたので、少しステージの方向へ向けて鑑賞しました。
カリアティード(柱の役目を果たす女性の立像)
舞台正面にはパイプオルガン
ホールの中は撮影OKです。ロビーはNGの場所がありました。
ロビーがNGでホール内はOK、感覚がよくわかりません。演奏中は撮影NGですが、演奏終了後は舞台上に演奏者がいても撮影OKのようです。
コンサートホールとは思えないほどの数々の豪華な装飾
天井にはギリシャ神話の神の絵が飾られていました。
こちらのホールは上部に窓があり、外からの光が差し込んできます。
お天気の具合でホールが明るくなったり、雲がかかったようになったり、と自然光の演出も加わり何とも言えない独特の素敵な雰囲気を醸し出していました。
座席後方は立ち見の席だそうです。
ホールは宮殿のような装飾です。これだけのものがあって、音響に影響はないのかしら、なんて考えながら開演まですばらしいホールを目に焼きつけていました。
会場はほぼ満席、日本人もちらほらとお見掛けしました。
コンサートが始まりました。
音楽が奏でられた瞬間、その音色にびっくり。これまで聞いたことのない柔らかな音です。まろやかで突出するところなく音色がとても心地良いのです。ハーモニーってこういうことなの?と、出だしから驚きと感動であっという間に引き込まれていきました。
こちらの気持ちまで穏やかにさせてくれる数々の演奏に、心地よい時間が流れていきました。夢のようなひとときです。いつまでも聴いていたい、そんな思いと共に演奏を楽しみました。
こういう時の時間の流れって早いですね。
そして最後の曲となりました。ラストはラデツキー行進曲。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートと同じです。
音楽が流れ始め「あっ、この曲」と思った瞬間、これまでずっと思い描いてきたこの場所へ来ることができたことに胸がいっぱいになり、涙が溢れてきてしまいました。
本来ならば手拍子をして楽しむ曲なのですが、手拍子ところではないほど次から次と涙が溢れ… 涙腺崩壊。終演後は恥ずかしくて顔を上げられず。笑
演奏が終わった瞬間、みなさんスタンディングオベーション
いろんな思いと共に楽しんだウィーン楽友協会でのコンサート。
本当にすばらしい素敵なコンサートでした。
いつかまたウィーンへ行く機会があったら、次は最後まで笑顔でコンサートを楽しみたいと思います。