2019.4.30~5.4
Hotel Kaiserin Elisabeth は、ウィーンの中心地シュテファンスプラッツ駅から徒歩2~3分の場所に位置する歴史のあるホテルです。シュテファン大聖堂はもちろんのこと、ペーター教会、美術史美術館、楽友協会やオペラ座にも徒歩で行くことができる大変便利なホテルです。
外観
多くの観光客や街の人が集まるメイン通りを一つ曲がると人はまばら。落ち着いた雰囲気の通りになります。駅からとても近い場所とは思えません。角を曲がって30メートルほどの場所に5階建ての建物、ホテルカイザーリンエリザベートがあります。
館内
エントランスに入るとエリザベートの胸像があります。
モーツァルトやワーグナーなどこれまでに宿泊した著名人の名前が記されていました。
この場所にモーツァルトが居たことがあるとはちょっと感慨深いです。
フロント
深い赤のカーペットがとてもおしゃれです。スタッフは笑顔で丁寧に応対して下さいました。
GWの時期でしたので、日本人も多く宿泊されていました。
サロン
フロント奥の突き当りにはサロンがあります。壁紙の色がこちらも深い赤。サロンの広さとガラスの天窓のおかげでこの色使いでも空間がまったく重く感じません。
壁にはエリザベートの肖像画
あまりにエレガントでため息が出てきます。
こちらにはオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフの肖像画
エリザーベートのご主人様です。エリザベートのことをとても愛していたそうです。
客室へ向かうエレベータ
隣には螺旋階段があります。私たちは2階のお部屋でしたので、滞在中はこちらの階段を利用していました。
お部屋のある2階のエレベータホール前
2階ですが、オーストリアはドイツと同様、日本の1階にあたる地上階が『E』、日本の2階に当たるフロアは『1』となります。
部屋
お部屋は102号室
扉を開けるともう一つ扉が
二重扉になっています。
カードキーではなく、こちらの丸いチップがお部屋の鍵です。チップをセンサー部分にタッチするとグリーンのランプがついて鍵が開きます。
キングサイズベッド
ホワイトと赤みを帯びたブラウンのスッキリとしたお部屋です。
天蓋付きのベッドです。雰囲気ありますね。そして、天井がとても高いです。
ベッドに寝た状態で見た天井です。
カーテンが天井から床面まで。こんな長いカーテン見たことない、というくらいの長さでした。
ベッド奥にはテレビとデスク
テレビの下に冷蔵庫があります。
冷蔵庫に入っている飲み物は、すべで瓶です。缶やペットボトルはありませんでした。
オーストリアもリサイクル重視の国のようです。朝になると瓶の回収車が回ってきて、トラックの音と共に、瓶がトラックに積まれる時のガラスがぶつかり合う大きな音が聞こえてきていました。
部屋の奥から
ベッドサイドテーブル
ベッドサイドにはコンセントもあります。Cタイプの差し込みです。
テーブルの上にあるのは、先ほどお部屋を開けたルームキーです。チップは小さいのですが、ルームナンバーが書いてあるホルダーの部分が大きくて重くて。まず紛失することはないかな、という優れものです。持ち歩くには大変なので、フロントに預けることをおススメします。
ミニテーブルとソファー
暖色系で統一されています。
浴室
バスタブ
バスタブの水撥ね防止のガラスが半分までです。ドイツも同様のバスタブでしたが、ヨーロッパの人はシャワーを浴びる時、これで大丈夫なのかしら。
髪の毛を洗うシャンプーと体を洗うボディーソープが1本(同じもの)でした。合理的ですが、個人的には体と髪は別のものを使いたいので、日本から持参したものを使用しました。
トイレ
洗面所
ボディローション、ソーイングセットなど
こちらの札はタオル交換について書かれていました。
タオルを交換して欲しい時は床に置いてね。タオルハンガーにかかっているものは交換しないよ、環境保護にご協力下さい。というようなことが書かれていました。
その他
ロッカーと荷物置き場
ロッカーの脇にさりげなくホテルのロゴが
金庫はロッカーの中にあります。
コンパクトなロッカーですので、スーツケースは入りませんでした。
お部屋の料金などが記載されているボードがありました。このようなボードは初めてみました。
避難経路図
朝食
こちらのホテルは朝食付きが標準のようでした。
いつもは素泊まりでホテルを利用しますが、朝食がついていたので利用させていただきました。
ダイニングもエレガントな空間となっています。こちらにもエリザベートとフランツ・ヨーゼフの肖像画がありました。
ハムやチーズの種類がとても豊富でした。
日替わりでメニュが変わるものもあるので、4日間利用してもすべての種類は食べられませんでした。
お部屋から外を見るとホテルの看板が。ちょうどエントランスの上のお部屋だったことがわかりました。
ホテルにはseit1860とありましたので、1860年からやっているホテルなのかなと思います。
ホテルの公式HPによると、宮廷の勅命で『オーストリア皇后』の名前を授かったのが1860年とのことです。このホテルの歴史は1348年に始まっていました。
150年以上の歴史のあるホテルですが、改装を行い手入れもしっかりされているのでしょう、利用してみてそんなに古く感じることはありませんでした。
過去には爆撃による損壊を受けたこともあるようです。1946年復興と書かれていましたので、現在の建物は70年程経った建物のようです。
観光スポットが徒歩圏内にあるので、荷物を置きに戻ったり、お手洗いに戻ったり、と快適に利用することができるホテルでした。