Walt Disney Family Museum
2009年10月1日オープン
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムはサンフランシスコのベイエリア、ゴールデンゲート国立保養地のプレシディオ(Presidio)地区にあります。
プレシディオは昔、米国陸軍の基地だった所だそうです。この一帯は緑が多く、とても広々としていて散歩をしているだけでも気持ちがリフレッシュできる場所です。晴れた日にはゴールデンゲートブリッジを眺めることもできます。
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムは、ミッキーマウスをこの世に送り出したウォルト・ディズニーの歴史を知ることのできる博物館です。ディズニーファンでしたら一度は訪れてみたい場所です。
展示されているものは、他ではお目にかかることのできない大変貴重なものが数多くあり、ディズニーファンにとっては最高に幸せな場所です。
館内にはミュージアムショップやカフェも併設されています。
サンフランシスコの北端に位置しています。
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムへの行き方
サンフランシスコを走る鉄道『BART(バート)』のEmbarcadero(エンバーカデロ)駅近くからプレシディオ行の無料シャトルバスが出ています。
車体にPresidi Goの表示があるので、わかりやすいと思います。
『Presidi Go DOWN TOWN Shuttle』のルートマップ
赤のライン(ダウンタウンシャトル)がエンバーカデロ駅からプレシディオ行のバスルートです。終点は、Presidio Transit Center( プレシディオトランジットセンター)です。
バスは、このルートの他にプレシディオ内を循環するバスも走っていて、ゴールデンゲートブリッジへ行くこともできます。時間がある時は足を延ばしてみるのもいいかもしれませんね。
乗り場付近を拡大
◯印がバス停です。グーグルマップでバス停の名前(Drumm & California)を入力すると、停留所の詳しい位置と共に、実際のバス停の写真を確認することもできます。(私達が行った時は、バス停に着いたところですぐにバスが来たので写真を撮ることができませんでした。)
バス停(◯印)が2つ並んでありますが、左側は降車用バス停です。 矢印で表示されている右側の◯印のバス停から乗車します。
スマホでプレシディオのサイトへ行くと、バスが現在どこを走っているのか確認することができます。
THE PRESIDIOのメニューからTransportation→PresidiGo Shuttle に進みます。
その後、DOWNTOWN ROUTE→Interactive Live Map
ダウンタウンルートが赤で表示されています。
赤丸矢印がバスの現在地
矢印をタップすると、あとどのくらいでバスが来るのかがわかります。
エンバーカデロ駅のDrumm & California(ドラム&カリフォルニア)バス停から終点のPresidio Transit Center( プレシディオトランジットセンター)迄の所要時間は約20分です。
青丸が終点のプレシディオトランジットセンターバス停です。
バスを降りるとすぐウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムが見えてきます。
営業時間 休館日
営業時間:午前10時~午後6時(入場は午後4時45分迄)
休館日:毎週火曜日・感謝祭・12月25日・1月1日
入場料
常設展と期間限定の特別展の2種類の展示があります。
おとな料金
常設展 25$
特別展 15$
常設展と特別展のセット 35$
(2019年7月現在)
音声ガイド
ミュージアムには音声ガイドがありますので英語がわからなくても大丈夫です。
チケット購入時にスタッフから音声ガイドの案内がありました。
借りる際は、パスポートを預けます。デポジットの代わりですね。
なお、音声ガイドは常設展のみで特別展にはありませんでした。
撮影 等
フラッシュ撮影は禁止です。
大きな荷物(バックパック等)は預けることができます。
常設展
まずは、入ってすぐのロビーの展示物から
ロビーにはこれまでウォルトが受賞した たくさんの賞状やトロフィーなどが展示されています。
正面はアカデミー賞で授与されるオスカー像です。実物、初めて見ました。
通常サイズのオスカー像とともに小さな7つのオスカー像
とてもかわいらしいと思いませんか。
これは『白雪姫と7人のこびと』でアカデミー賞の名誉賞を受賞した時のものだそうです。
『Academy Honorary Award(アカデミー名誉賞)』は、既存のアカデミー賞ではカバーされていない映画の功績を称える賞です。
『白雪姫と7人のこびと』は、多くの人々を魅了し、アニメ映画の新しいエンターテイメント分野を開拓した、ということでこの名誉賞を受賞したそうです。
こちらは、『大統領自由勲章』(Presidential Medal of Freedom)
アメリカ合衆国で文民(軍人ではない人)に贈られる最高位の勲章です。
この他にもなかなかお目にかかることのできないものがたくさんありました。どれも興味深いものばかりです。
ロビーには、ウォルトがかつて過ごしたお部屋を再現しているエリアもありました。
ロビーから奥へ進み次のエリアへ入って行くと、ウォルトの生い立ちやミッキーの誕生、アニメーション制作、ディズニーランドの建設、などウォルトの生涯を時代の流れとともに10ヶ所ほどのギャラリーで展示されていました。
こちらはどこかわかりますでしょうか。
エレベータの中です。エレベータを入った正面にヒダがたっぷりの重厚な真っ赤なカーテン。
まるでこの先にステージがあるかのようです。
カーテンの上部には
『I think it’s important to have a good hard failure when you’re young.』
若い頃に酷い目に遭い、失敗する事は重要なんだって、思うね。
ウォルトの名言の1つが書かれていました。
アニメーションの製作について紹介されているギャラリー
1カット1カット少しずつ画像が変わり、それを繋げていく作業。当時は気の遠くなる作業だったでことしょう。
オズワルドとミッキーマウスの誕生
『オズワルド』はウサギのキャラクターです。ミッキーマウスより前に作られたキャラクターです。とても人気があったのですが、権利がユニバーサル・ピクチャーズ(ユニバーサルスタジオの映画制作配給部門)に渡ってしまったため、ウォルトは『ミッキーマウス』を新しく生み出しました。
2006年にオズワルドの版権はユニバーサルからウォルトディズニーカンパニーに返還されました。長い年月を経てウォルトの下へ帰ってきました。これにより、ディズニーランドでオズワルドにお目にかかることができるようになりました。
ところで、『ミッキーマウス』は最初は違う名前になる予定だったのをご存知でしょうか?『モティーマー』という名前だそうです。ウォルトの妻リリアンが反対し、『ミッキーマウス』になったそうですよ。
ミッキーのアンティークコレクション
多くの人はミッキーマウスと初めて出会ったのは、映画ではなくこのようなお人形だったり、グッズ等ではないでしょうか。自分が初めてミッキーマウスを知ったのは何がきっかけだったのかしら?なんて考えながら見ていました。
アニメーション制作に関するギャラリー
かわいいフクロウの原画を発見
『OLD MILL』とありましたので、帰ってきてから調べたところ、YouTubeに動画がアップされていました。鳥や小動物が登場する10分弱のアニメーションです。音楽のみでセリフはありませんが、映像だけで充分スト―リーが伝わる素敵なものでした。今から80年以上前の作品ですが、時代を感じさせないとても魅力あるアニメです。
レトロな7人のこびとたち
白雪姫の彩色の指示が書かれています。目の色が2パターンあるのが興味深いです。
セル画で使用する塗料
アニメーション制作に使っていたデスク
デスク周りに沢山貼られているのは今にも動き出しそうなピノキオの画です。
描いて彩色してキャラクターに命を吹き込んでいくのですね。
キャラクターそれぞれに表情があって生き生きとした絵になっています。
ギャラリーを移動していくと、途中外を眺めることができる廊下がありました。お天気がよければゴールデンゲートブリッジが見えます。
この日は雲がかかっていて橋の上部は見ることができませんでした。
さて、こちらはディズニーランド建設に関するギャラリーです。
ウォルトは乗り物が好きで、実際に家の庭にミニチュアの鉄道を走らせ乗って楽しんでいたそうです。
カリフォルニア・ディズニーランドではディズニーランド鉄道がパークをぐるりと走っています。
ファンタシーランドのお城のオリジナルモデル
ウォルトが思い描いたディズニーランドのジオラマです。この時点ではまだカリフォルニアのディスニーランドへは行ったことがありませんでしたので、東京ディズニーランドやフロリダのマジックキングダムと比較して楽しみました。
細部に至るまでよくできていますので、時間を忘れて眺めてしまいますね。数日後に控えたカリフォルニアディズニーランドがますます楽しみになりました。
ミュージアムショップ
ギャラリーを出るとミュージアムショップがありました。
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアム限定のグッズもあります。
こちらは限定のTシャツです。
絵本やぬいぐるみもありました。こちらのぬいぐるみはふわっふわで手触りがとてもよかったです。
ポストカードのコーナー
まとめ
どの展示物も興味深いものばかりで、ひとつひとつじっくり見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。
できればお弁当を持って、お昼休憩を挟みながらたっぷり時間をかけて見学したい博物館です。
博物館前の芝生エリアには、社会科見学で来た小学生や中学生がお弁当を広げて楽しんでいました。
ファミリーミュージアムという名前なので、小さなお子さんも楽しめると思いがちですが、こちらはどちらかというと大人向けの博物館です。ウォルト・ディズニーについて多少知識を持った小学校高学年くらいからの年齢が楽しめるのではないかと思います。
もし、行かれる場合は事前にウォルトの伝記を読んでおくと一層楽しめると思います。
子供用の伝記ですが、楽しく読みました。
次は2019年5月16日から2020年1月6日まで開催されている、特別展について書いていきたいと思います。